FC2ブログ
2018. 11. 27  
皆さんはUNIVOX SUPER FUZZというファズをご存じだろうか。

元々は日本のメーカーであるハニーが作ったファズですが
OEM生産により、ほぼ同じ設計、回路のファズが沢山製造されました。
グヤトーン、シンエイ、ロイヤル…UNIVOXはその中の一つです。



使用者で一番有名なのはザ・フーのピート・タウンゼントでしょうか。
Nirvanaのカート・コバーンもその名に連ねています。
サウンドはYouTubeを見て頂けると分かる通り
アッパーオクターヴの成分が混入し、マフとはまた違った爆発力を持ち
ゲインが破壊的で非常に官能的な響きを持つファズです。

わたしも欲しいのですが、なにせオリジナルは2桁台にも届くかという程
プレミアな金額が付いてしまい手に入れるのはなかなか難しい…
しかし近年、ロイスやブラック・キャットといったメーカーがリイシューを出して
それぞれ展開していますがそれでも高価である事は否めません。

そんな中、わたしはヒズミ屋さんのHPで出会ってしまったのです…
ローズ・モーリス社の「Shaftsbury Duo fuzz」クローンの存在を。
このShaftsbury Duo fuzzはUNIVOX SUPER FUZZと同じOEM製品なのです。

IMG_4873.jpg

これがこの、Studio FIF 「The Hopper」です。
もう、まずは黒御影石のようなフィニッシュを見ただけで
「こやつ、出来る…」と思わせるファズです。

IMG_4879.jpg

中身も実に丁寧に組み込まれていますね。

実際にストラトで音を出してみると…「音の洪水」に巻き込まれるかのような
非常に豊満な倍音と、先ほど言った様にマフ系とはまた違った爆発力があり
サスティンも長く、金属的な質感を含むトーンが実に気持ちいい
二種類のトーン切り替えで、トーンがガラッと変化します。

ミニスイッチを上にするとミドルを集中させたが如く
密度の濃いファズトーンで、イメージとしてはブライアン・メイのような
少し鼻詰まりしたような音になります。

スイッチを下にすると、レンジが一気にドンシャリに広がり
まるで「水でパンパンに膨らんだ風船を断ち割るか如く」の
オープンなトーンに。

後は、ビルダーの方のお勧めとしてベースやオルガンにも最適という事で
オルガンはないのでプレベに繋いで弾いてみると…

カ、カ、カ、カッコいい…

大抵、ベース・ファズというと原音も潰れてしまい腰砕けの音になりがちですが
これは原音はそのまま、倍音が豊富に含み非常にロックなトーンで
図太く本当にカッコいいとしか言いようがありません。



この「The Hopper」のネーミングの由来は
元ソフト・マシーンのベーシスト、ヒュー・ホッパーだそうで
確かにヒューはShaftsbury Duo fuzzを使っていますね。

決して器用なファズではありません。
倍音が豊か過ぎるが故にギターでのコード弾きをしてしまうと
潰れてしまい、音の抜けがイマイチです。
普段、わたしはトレブリー過ぎるが故にストラトのリアPUを使わないのですが
このファズに関して言えばストラトのリアPUは有効かもしれません。
しかし単音のギター・ソロやコード弾きを必要としないベース・ラインには
そのアッパーオクターヴ成分がメタリックに響き抜けが良く
弾いていてとにかく気持ちいいです。

Studio FIFさんは
基本的にヒズミ屋さんでしか取り扱ってないという事なので
もし興味を持たれましたらヒズミ屋さんへ問い合わせをしてみて下さい。

あと、ヒズミ屋さんの紹介ページをご覧頂くと分かりますが
スペックが殆ど載っていません
何のトランジスタを使い、こんな高品質なパーツを使用し…など
そういう情報が書かれていないのです。

今は「目で見た情報」でモノを買う時代。
それはギターや楽器とはいえ切り離す事が出来ません。
そんな中でわたしは職人魂のようなものを感じました。
結局の所、楽器は「感じた物が全て」
正直、どんなパーツを使ってるだとかは結果論に過ぎず
どう感じるかには直接関係がないのです。
自信があるからこそスペックに頼らない。
名店とされる美味しい店はレシピを公開する必要がない。
それと同じような心意気を感じるのです。

クソと思うかゴールドと思うかはプレイヤー次第。
乗りこなせるか乗りこなせないのかもプレイヤー次第。
全ては我々の手に委ねられているのです。

このペダルはコスパとか言う薄っぺらな言葉では
到底はかり知る事が出来ない魅力がギッチリと詰まっています。
スポンサーサイト
NEW Topics
さあ、音の洪水の彼方へ…「The Hopper」
東京散歩~会いたい人がいます~
無題。
江の島散歩~空と海の輝きに向けて~
東京散歩~下町エレジー~